近年の日本では共働きの家庭が多く、出産のために一時離職した後、すぐに働き出すことを考える人は珍しくありません。しかし、いざ仕事を始めてみると、子どものことで急に休んだり、早退したりして、職場に負い目を感じてしまうものです。そうなれば居心地が悪くなり、最悪の場合には退職する結果につながりかねません。もし、看護師として産後すぐに働き出すことを考えるなら、子育てに理解のある職場を見つけておくことが大切です。
　子育てに理解のある職場を見つけるには、いくつかポイントがあります。まずやってほしいのが、「くるみん認定企業」の認定の有無の確認です。くるみん認定企業は、子育てと仕事の両立を支援する企業として、厚生労働省から認められている企業のこと。子育て世代が活躍できる環境が整った職場なので、急な休みや早退に負い目を感じる心配はないでしょう。また、気になっている求人の募集要項のどこかに、「ママさん活躍中」や「子育て」といった文言があれば、その職場も子育てに理解があると考えられます。同時に「産前産後休暇」や「育児休業」などの取得実績ありと書かれていれば、より安心です。
　さらに中には、病院に院内託児所が備えられていたり、同じ系列の保育園に入園できたりするケースもあります。特に夜勤をこなす看護師の場合は、院内託児所が設置されている職場を選ぶことを推奨します。小さい子どもはデリケートで、体調を崩しやすい傾向にあります。我が子に何か異常が生じた時、すぐに駆けつけられる環境は、大きな安心材料になります。同時にお子さんにとっても、すぐに親御さんが来てくれる環境は安心できるものです。